株式投資と市場研究の兜町通信   鈴田孝史

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zoom RSS ドラマ・コンバットが教える日本文化の変容

<<   作成日時 : 2014/11/23 05:20   >>

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戦争ドラマ「コンバット」といっても、若い人は見たこともないだろう。しかし団塊世代前後のものにとっては、懐かしいものだ。先日、「戦場を舞台に繰り広げられる、珠玉のヒューマンドラマが甦る」とのヒキクで、新聞に全面広告が載っていた。昔の映像をDVDにして販売するというもの。

創刊号は990円で、その後は隔週で順次発売するという。価格は1790円。いわば創刊号は、大幅な割安ということで、私たちの世代を引き付けよう、ということだろう。

「コンバット」がTBSで放映されたのは1962年11月から1967年9月末まで。約5年間の長寿番組だった。
約50年前の作品で、私の小学上級生から中学生にかけてのこと。もちろん、毎回見ていた。いつのことだかは覚えていないが、主役のサンダース軍曹を演じるヴィック・モローが来日したことがある。私の友人は、学校を休んで、羽田に行った。子供時代の事だから、親が学校を休むことを許すとともに、親に羽田まで連れて行ってもらったのだろう。
約50年前のことながら、行けない私には、それがうらやましかったことを覚えている。

「コンバット」は、製作国の米国だけでなく、世界的に人気を博し高視聴率を維持した。だから約50年前の作品がDVDとなって甦るのだろうが、果たして、創刊号は売れたとしても、2号以下も売れるだろうか、と疑問に思った。

サンダース軍曹のほかにもヘンリー少尉、ケーリ上等兵、カービー上等兵、大柄なリトルジョン上等兵、カーター衛生兵などの名前を見ると懐かしさがこみ上げる。サンダース軍曹が無線電話で「チェックメイト、キングツー、こちらホワイトルーク、どうぞ」とヘンリー少尉に指示を仰ぐ場面は、目に焼き付いている。

当時、私と同世代の人たちは、米国ドラマに浸りきっていた。「ローン・レンジャー」、「ララミ―牧場」、「名犬ラッシー」、などなど―。しばらくのちには「ルーシーショー」や「奥さまは魔女」なども毎回のように見ていたもの。

いわば、米国の文化、価値観にどっぷりとつかっていた。「コンバット」にしても、敵のドイツ兵は多数殺害されても、米兵の犠牲は少ない。子供心に、米国は正義であり、ナチスドイツは悪である、との思いが刷り込まれていった。日米の戦争場面はないものの、ドイツの同盟国である日本も「悪」であると暗黙裡に言っているようなものだろう。

戦後、日本はGHQにより弱体化されたが、そこに日本人の価値観、社会慣習の変化が生じた。3S政策もその一環だろうし、中学校まで柔道、剣道のクラブは禁止されていた。大学時代は、武道クラブに所属していたが、ドイツからの留学生が、「イタリアはダメ。日本とドイツで、また、戦おう」などと言っていたもの。日独の戦争観は、大きく違うものだと実感したが、戦争が頻発していた欧州と日本では、戦争観が大きく違うのだろう。

その様な感想を書くときりがないので、ここらでやめておくが、「コンバット」のDVDを買う前に、「コンバット」のことを思い出すために検索したら、いくつかの映像が出てきた。早速、見た。それにより、若かりし頃、というよりも、子供のころや、当時の友人のことなども思い出したが、正直言って、ドラマは、面白くなかった。買う気もない。

子供のころは、何が面白くて、見ていたのだろう、と考えてしまう。

「ヒューマンドラマ」だと宣伝しているが、戦争場面が中心であり、人間があまり描かれていない。犠牲者を出しても、前進する、強いものが勝つ、優勝劣敗に満ちている。

その強かった米国も、財政事情もあり、「世界の警察官」役を降りようとしている。中国の軍事的脅威から、日米関係は当面強化せざるを得ないとしても、日本人の心から、米国礼賛の価値観は薄れている。
先のブログでも触れたが、マックの大幅な売り上げの減少は、その象徴でもあろう。


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