株式投資と市場研究の兜町通信   鈴田孝史

アクセスカウンタ

zoom RSS 中外薬株が大幅安、日本人をカモにしているのか

<<   作成日時 : 2014/08/25 16:18   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0


8月15日金曜日の大引け後、ブルームバーグが、「ロシュ、中外薬株の未保有分100億ドルでの取得へ協議中」と報道したことから、翌週の18日には中外製薬の株には買い物が殺到して、始値が700円のストップ高の4015円で取引が始まった。
その間のいきさつについては、前回のブログに書いたので省略するが、今日、8月25日の後場終値は335円安の3325円。率にして9.1%の大幅下落で、値下がり率は第二位だった。

この日の安値は3310円で一時は350円安まで押した。時間は午前9時13分。取引開始から売り物が殺到し、ブルームバーグの報道前の15日の大引け、3315円までのお里帰りとなった。
 ブルームバーグの記事の更新時間は、「午前9時36分」で「中外薬株、一時3年ぶりの下落率、ロシュが未保有株の取得見送る」とのタイトルで相変わらず、「市場に詳しい関係者」の情報として中外製薬の株式取得を見送ることを決めて、ほかの会社を買収する方針と報じた。

15日のブルームバーグの報道について中外薬は
「ロシュによる完全子会社化についての検討や、ロシュと当社の間でこのような協議が行われているという事実はない」とコメントしているが、それでも、ブルームバーグは、「関係者」は「中外薬の未保有株取得も検討していた。協議の非公開を理由に匿名で語った。中外薬の経営陣がこれに反対する姿勢を示唆したため、ロシュは株取得を当面見送ることを決めたという。」

中外製薬は検討も協議もしていないと主張しているのだから、「中外薬の経営陣がこれに反対する姿勢を示唆」というのはつじつまが合わない。ブルームバーグは、「協議」したが、まとまらなかった、との主張を繰り返している。

一体、どちらがウソをついているのか。
この報道で、中外株の株価は大きく動き、損害を被った投資家も多いだろう。
このような報道が相次げば、ますます個人投資家は、市場から去っていく。

また、20日には、モルガン・スタンレーMUFJ証券が、中外株の目標株価をそれまでの3750円から、4,150円に引き上げている。すでに割高なのに、目標値を上げた裏には、何かしら思惑があるのか。もっとも、この目標値には、届きそうもないが――。

裏では、ロシュのM&Aの引き受けを狙って外資系証券やファンドなどが画策していたのではないのか、との疑念もわいてくる。
記事の出る前から中外株は、売り叩かれたが、事前に「協議決裂」の記事が出ることを知っていた人がいたのではないのか。

少なくとも、25日の午前9時台に記事を発表するためには,事前の準備が必要だろう。
日本人は、「正直者の頭に神宿る」として純粋な人が多い。
現在、日本だけではないが、あらゆる市場が投機化している。
「正直者の頭には、カモにしようと詐欺師が居座る」世界になっている。
投資家は、これまでいじょうに注意深くならねば、とんだケガをしかねないだろう。




テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
中外薬株が大幅安、日本人をカモにしているのか 株式投資と市場研究の兜町通信   鈴田孝史/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる