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師走もおしせまった12月30日、東京、新宿の街は、若者たちでごった返していた。 この日、数人の元雑誌編集長や編集者たちと一杯会をやった。毎年、十数人でやっていたのだが、私が引っ越しなどでドタバタ続きだったため、今年は延期したのだが、突然、知り合いから連絡があり、急遽、数人で集まることになったのだ。 新宿を指定したのは、私だった。この年の瀬には、空いているだろうと考えたので、予約なしでもいつも使わせてもらっている店は、大丈夫だと考えたからだ。 ところが、新宿の街は、大賑わいで、私の考えが甘かったことを、行きつけの店で「今日は、予約なくてはだめですーー」との冷たい言葉で思い知らされた。友人からも、「今日、新宿の店が、開いていると考えるのは、年寄りの発想だよ」と揶揄された。急遽、集合場所を変えて集まることができたのだが、ただ、自分の発想の原点というものは、勝手に年齢とともに変わっているのだと痛感した。 この日、実は、高尾山を軽く歩いて、駅近くの店で日本酒に川魚を入れた「コツ酒」を飲む予定だった。元旦はもちろん、31日とて、混雑するだろうから30日に行ったほうがいいと、何の疑いもなく考えたからである。 実は、何の疑いもない私の発想法には、大きな欠陥があると、この時、気がついたのだ。株式投資をしている人であれば、体に染み付いているものだろうが、例えば、みんながAという行動をとると予想できれば、事前にBという行動をとる。さらには、Bという行動を想定して、Cという行動をとって待ち伏せする。 私は、年の瀬に繁華街へ行こうなどという発想はないし、行ったこともない。ごった返しているところなどへ行きたいはずもない だが、それは、年齢を重ねた私の考えであり、若者たちは違うということである。私も、若いころは、年末に出歩いていたものであるなー、と思い出したが、そのような考えは、遠の昔に忘れ去っていたのだ。それは、ライブドアという株式分割を繰り返す、当初から不透明な株式に投資する若者たちを見て、素人は怪我をしなければわからないのだろうと、主張し、また、そのような記事を書いてきたが、ただ、そのような若者が増殖し、株式市場に一定の影響力を持つことになれば、話が変わってくるということでもある。「悪貨が良貨を駆逐する」のが現実であれば、それに対応しなければ、キャピタルゲインは得られない。若者の投資行動のみならず、物事を予測するためには、過去の行動パターンを研究する必要があるが、ただ今の若い世代の行動は、その行動暦が少なく、また、系統性、トレンド性が希薄なようで、すなわち、予測が難しい。 もっとも、その行動パターンの読めない若い投資家たちは、新興市場の低迷によって傷つき、軍資金を大きく毀損してしまったけれどもーー。そしてまた、日本の金融資産の保有者である高齢者が、さらに加齢されることにより複雑化した株式市場から撤退を始めている。世間知らずの若者は、小額なりといえど、集まればパワーを発揮する余地はあったものの、ホリエモンに心酔していたことを考えれば、前途は知れている。 すなわち、東京証券取引所は、完全に外資系の支配するところとなり、法人税の引き下げ問題が議論されているが、それは、増配要求の外人株主には利益があろうと、従業員の利益はほとんど関係ない。韓国の優良企業の多くは、外人保有比率が50%を突破しているが、それは、もはや韓国企業といえるのだろうかということである。そして、従業員は、株主のために汗水をたらして働く。日本もそのような状況になりつつある。「ホワイトカラー・エクゼンプション」にしても、適用者の年収が「700万から900万円以上」などと報道されているが、そのような管理者は、すでに残業代などはない。あえて米国が、この制度の導入を強固に「要望」しているのは、まずは制度を導入して、その跡で適用年収を大幅に下げるためだろう。確かに、知識資本主義の時代には、労働時間の長短ではなく、その質が問われているので、「ホワイトカラー・エクゼンプション」の導入について議論することは必要だ。 だが、米国が強く要望している裏には、何があるのかも忘れてはならない。もっとも、唐突な形で浮上したこの問題が、米国の強い要望によってであることさえ、ほとんど報道されてはいない。 いまさら、「属国、日本」の現状を訴えてもせん無いことではある。もはや、そのような状況ではない。 興味のある方は、月刊誌「ニューリーダー」の07年1月号(06年12月末発売)に「日本改造の総仕上げ”アメリッポン”の実現に動き始めた米国の思惑」とのタイトルの記事を書いたので、参考にしてください。 それはともかく、加齢とともに、私の発想の原点が世間の流れとミスマッチをしていることを自覚しなければならんだろう、と思った。 ただ、若者にはない判断力というものも加齢とともについてきていることも、忘れてはならない。 というのも、二次会の後、若い編集者は、中国人の経営する、なんと言うのか、公言することをはばかれる店に行った。私は、途中で退席したが、何人かは一夜を、かどうかは分からぬが、数時間をともに過ごしたことだろう。政治家で、中国に行き、情報機関所属の女性と関係して、裏でさまざまな圧力を加えられているとの話が、よく話題になるが、いまや、中国本土だけでなく、日本でもそのような罠は多数張り巡らされている。政治家、官僚、自衛官ばかりをアホだと罵れる状況ではない。 私自身も、睡眠薬を入れられたようで、西武線の線路に寝かされたことがある。早朝で、新聞配達の人が発見し、池袋署に連絡してくれたとのことでパトカーが来て一命を取り留めたが、ただ、警察に連絡してくれたのは、警察で言うような新聞配達の人ではないであろうと思う。 というのも、その後、自宅には、無言電話で、「ヨーク考えよー、お金は大事だよー」とのあるテレビCMが幾度となく送られてきたからだ。「ヨーク考える」ことなくしても、私が助かることを知っていたのであり、それは、犯人が連絡したのであろうことを示唆している。すでに外資系企業の政治献金が認められる方向にあるが、外資支配は、東証のみならず、広告減少で苦境にあるマスコミもスポンサー大事で、外資系企業の意向を無視できない。国民向けの報道が難しくなっていることは、サラ金規制問題で明らかだろう。 外資系企業の政治献金問題は、大手新聞でも大きく取り上げられることさえなかったが、「狂った日本」では、もはやそのような議論さえ虚しいものなのかもしれない。すでに外人保有比率が50%を突破している企業も散見されるが、そのような企業は、日本企業を名乗ろうと、実態は、外人保有の企業であり、そのトップの発言は、当然外人株主の利益を反映したものである。おめでたいのは、若い編集者だけではない。オールジャパンだろう。そしてまた、警告を発する気もなくなってきた。すでに、「日本」は独立国家としての気概も失い、坂道を転げ落ちている。ただ、いまさら、たわごとを繰り返してもせん無いことではあるという気もするがー。 新年早々、グラスを片手に、酩酊しながらーー・ |
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